塾は環境だと考えています。
指導者側が生徒を育てるなんて、
おこがましいとすら考えます。
だから、成績が伸びたときや合格したとき、
私はいつも
「君らが自分で育ったんだよ」
と言っています。
変わるのはいつでも生徒本人であり、
変えるのもまた生徒本人です。
人は変わりたい(成長したい)と思っていても、
他人に変えられたくはないと思う生き物だと思います。
だから、表面的な技術面・知識面で何かしら教えることが出来ても、
本当の意味での成長が出来るのは、
本人がやりたいと本音で思った瞬間の積み重ねしかありえません。
それに、
知識をつける事だけが受験ではありません。
本当にやりたい事のために受験が必要になった時、
受験を通じて、彼ら彼女らは自分で成長していくのです。
それは本当に素晴らしいもので、
見ているこっちの方がワクワクしてくるほどです。
我々教育者側や塾に出来ることは、
本人たちが心から望むことを明確にしようとしたときに、
いつでも相談してもらえるような信頼関係を作っていけるか。
そして、何より、
指導者自身が、
『やりたい事をやっている背中をみせたり、
君たちに向き合っているのが
心から楽しいと思える毎日を過ごしているか』
『今を楽しんでいる生き様を、
生徒たちに見せてあげれているか』
を大切だと思っています。
その上で、やりたい事のために必要な目標を設定し、
それに向かって集中できる場所。
そんな環境を用意することだと思っています。