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厳しさと成長の関係について

自責、他責という言葉があります。

 

自責とは、

何が起きたとしても自分の責任と捉え

能動的にその問題を自分事として

解決していく考え方です。

 

一方、他責とは

何かが起きたときに、

もしもその原因が自分であったとしても認めず、

周りや環境、指導者のせいにして

「自分は悪くない」

というスタンスを続ける考え方です。

 

大学受験においてのみで考えるのであれば、

論ずるまでもなく

他責は成績が伸びづらく、

自責の考えの人は

どんどん成長していくと思います。

 

それどころか、

その差は、大学生や社会人になってから

より顕著に表れていくと思います。

 

さて、ここで問題なのは、

本人が高い目標を設定し、

その目標に相応しい厳しい基準で

指導者が本人と接した場合です。

 

そもそもですが、

成長とは、

知らないことを知ったり、

自分に足りない要素を

身につけたりする事であることが多いので、

直感的にはわからなかったり、

最初は理解出来なかったり、

感覚的に受け入れづらかったりする事の中に、

その人の本質的な成長要素があることが多いです。

 

その為、

指導者が本気でその生徒を成長させたい

と思ったら、

どうしても厳しい話をする機会が

訪れる可能性があります。

 

もし、そういった厳しい話をしてもらえず

自分にとって耳障りの良い

都合の良いアドバイスばかりを

聞き続けてしまっては、

単なる自己満足で終わってしまうかもしれません。

 

そしてその自己満足のみで指導を行うのは、

講師にとっては

これほど楽な指導方針はありませんし、

本人は居心地がよく気持ちいいでしょうが、

そこに成長はありません。

分かってやっている指導者も

いるかもしれませんが、

そういう方は

生徒の前に立ってはいけないと思います。

 

自分にとっては耳が痛かったり、

本当はわかっているけど受け入れられない問題に

生徒本人を向き合わせる必要があります。

 

言葉を選んだり、

本人の状態をみながら伝えてあげることは

前提ですが、

こういった、

本人が受け入れづらいけれど

成長するために大切な話をしたとき、

その反応の中に、

自責と他責の子の違いが明確に分かれます。

 

自責で考える子はへこたれません。

落ち込むこともあるかもしれませんが、

指導者からの厳しいアドバイスを

「(合格や成長に)必要な事」と割り切って捉え、

参考にし、さらに成長していきます。

 

他責の子は

非常に残念ですが

大体が逆切れしてしまうと思います。

 

何だかんだ理由を付けて

「自分は悪くない(周りが間違っている)」

といろんな形で表現してきます。

出来ない理由、やらない理由を探し続けます。

成長する事よりも

自分の領域が侵されることの方が

よほど嫌なのだと思いますが、

これでは本末転倒です。

 

攻撃的になる子も多いので、

指導者側の腰が引けてしまう可能性も高く、

結果、指導者側が何も言わないことで、

自分にとって気持ちの良い言葉以外与えられず、

自分の問題点を受け入れられない癖が

付いてしまっている子も多いのかもしれません。

 

こうなってしまうと、

すぐに解決することは非常に難しいです。

 

本人が勇気をもってその課題に向き合えるまで

待ってあげることが本来は大切ですが、

大学受験には期限があります。

 

その期限と本人の成長との兼ね合いをしながら、

待つべきか、言うべきか、

を常に悩み続けているのが

生徒の前に立ちべき指導者だと思っています。

 

だから私は、

言うべき時には

言うべき事を必ず生徒に言います。

 

あとは本人次第です。

 

 

自分の教育の最終責任者は

他の誰でもない自分です。

あなたが成長するしかないのです。

あなたが何とかするしかないのです。

 

 

あなたは自責ですか?

それとも他責ですか?

そして、

結局どうなりたいのですか?

 

そんなことを思いながら、

夏期講習を走り抜けます!